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【ご自宅訪問ブログ vol.4】[前編]ログハウス風の「雨楽な家」は大人の家!

2021年3月24日

こんにちは。幸三建設の小田美恵子です。

春らしい日が続くようになりました。いかがお過ごしですか。ブログをお読みくださっている皆さまの家づくりのヒントになればと思いお届けしている「ご自宅訪問ブログ」。vol.4では入居前のお宅をご紹介。[前編][後編]に分けてお送りします。

今回は施主さまの家づくりのパートナーとしてご一緒させていただいた思い出なども添えてお伝えします!

 

さて、今回のお宅はご覧のとおりログハウス風です。一見、平屋に見えますが、じつは二階建て。太陽光パネルを設置した大きな屋根、深い軒の出、そして煙突のシルエットも素敵ですね。家の中にある薪ストーブのお話はまたあらためてしますが、この住まいはご夫婦二人暮らし。ご主人と奥さまの思いがたくさん詰まった家です。

ご紹介によりお施主さまとご縁ができまして、土地探しからご依頼を受けました。ご希望としては、静かでロケーションのよいところ。そういう良い環境の場所を見つけるために、お施主さまと一緒に何か所も巡りました。施主さまご自身も積極的に「ここが空いている!」という情報を持ってきてくださることもありまして、そんな風にして、この土地と巡り合ったわけです!

実はこの土地は、調整地域で本来は住宅を建てられない地域でした。でも、昔建てられた飲食店の店舗があったので、お役所に相談してみたんです。そうしたらそれをうまく住宅用に変換したら建てられますよと。「だったらいいね!この場所に建てましょう」ということに話が進み、お施主さまが購入を決められました。ここはインターに近いですし、交通アクセスの良い場所でもあります。

何はともあれ、市役所の担当の方にお聞きして「こういうやり方がありますよ」と教えていただいたことが、このロケーションの良いところを買うことにつながりました。本当に良かったです。

というわけで、ここは元々建物が建っていたところでしたが、道路の近場は地盤が弱かったので補強が必要で、地盤改良をしています。ですので、これからの長い年月、お施主さまには安心して住んでいただけると思います。

 

さて、お二人のご希望はログハウスみたいな外観、ということでした。そして天井を高くして、古民家みたいな雰囲気のお家に住みたいという願いもお聞きしました。お施主さまが凄い量の本や資料をコピーしてくださって、それをいただきましたので、それらを見て考えて、イメージに近づけて設計しました。

もちろん住まいの本や資料だけでは、お施主さまのお好みを実感できませんので、お客さまが求めていらっしゃる家をもっと知るために、以前、幸三建設で建てさせていただいたお家を何軒かご案内しました。

その中にログハウス風ということではないのですが、古民家調の家がありまして、そのお宅の感じをすごく気に入ってくださいました。「ああ、こういうふうにしたいんです!」と。実際に見て感じていただくことはやはり大事ですね。ご協力してくださった家主さまにも感謝ばかりです。

そういうわけで、今回完成したお家は、その見学させていただいたお家とインテリアや全体のデザインの雰囲気がよく似ています。動線もスムーズで住みやすいというのも同じですね。ただログハウス風という点に大きな違いはあります。

ところで、雨楽な家の特徴といえば、ご存じのとおり、国産の無垢の木をたっぷりと使うことがまず挙げられると思いますが、このお宅の場合は、ヒノキの柱にバトンという自然素材の塗料を塗って着色しています。そのため、一見、雨楽な家に見えないかもしれません。じつは、せっかくの無垢に色を塗っちゃうなんてもったいない!という話もちょっと聞こえてきましたが(笑)、濃い色を施したことで独特の風合いといいますか、風格を醸し出すことができました。この落ち着いた雰囲気は大人の住まいにふさわしい感じがします。

 

このようにこだわりが詰まったお家ということが、このブログを読んでくださっている人にもだんだんわかってくると思います(笑)。

たとえば、奥様のご希望としては、なるべくモノが見えないようにすっきりと暮らしたい、ということがありました。それを叶えるために、造作家具をふんだんに作りまして、収納もたっぷり。あらゆるものがきちんと収納できるようになっています。奥様は「こんなに入れるものないわ!」と笑っていらっしゃいますけれども、これほどの収納があることは個人的にうらやましい限りです(笑)。

キッチンもすっきりとして、温かみがありながらもスタイリッシュです。ユニークなのはお食事のスタイルで、ダイニングテーブルを設けていません。キッチンとつながる広々としたカウンターを使ってお食事をされたいとのこと。ちょっと高さのある椅子を買って、奥さまが出されたものをすぐに食べるという感じにされるそうです。

それもラクでいいなあと思います!お料理や飲み物を運ぶ手間も時間も省けますし、食事が終わったら、ハイ、ごちそうさま!とそのまま置いて運ばなくてもいいんですから、片付けるときも楽ですね。これも私が個人的にうらやましい点です(笑)。効率的とか時短とか、そういう面の効用もバッチリですが、せっかくお料理を作るのですから、出来立てのアツアツや、ひんやりしたもの、美味しいものを美味しいタイミングで、すぐにご夫婦で味わい楽しめるということが最大の魅力なんです。仲の良いお二人なら、なおさらですね!

 

そしてこの家のシンボル的な存在の薪ストーブの設置は、バイクや旅行など趣味の多いご主人さまのご要望の一つ。ログハウスの世界観を愛する人なら必需品かもしれませんね。

このお話は後編で。とにかく大人の住まいの洒脱さ、豊かさを感じることばかり。どうぞお楽しみに!

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