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【ご自宅訪問ブログ vol.6】将来を見据えて、暮らしやすさを叶えた建て替え

2021年7月21日

こんにちは。幸三建設の小田美恵子です。

暑さが本格的になってきましたが、お元気でお過ごしですか。皆さまの家づくりの参考にしていただきたくてお届けしている「ご自宅訪問ブログ」。vol.6は建替えを雨楽な家で実現された70代ご夫婦のお宅をご紹介します。どうぞよろしくお願いいたします。

 

お施主さまとの出会いは昨年の8月。コロナ禍ですので見学会の会場設定も難しい時期でしたが、雨楽な家で建ててくださった築17年くらいのお客さまのお宅をお借りして見学会をしました。

そこへ来てくださったのは、ひと組のご夫婦(のちのお施主さま)のみ。雨楽な家をとても気に入ってくださって、その後、もう一軒、新築の雨楽な家もご案内しましたら、ますます気に入られて・・・あっという間に9月には契約という運びになりました。

もともとご夫妻は、何年か前に弊社が外壁のリフォームなどをさせていただいた方のご両親。うれしいご縁に感謝ばかりです。

お施主さまが雨楽な家を気に入ってくださった最大のポイントは、柱が見える家であること。お二人とも、真壁のお家がお好きだったのですね。雨楽な家に決められるまでに、ハウスメーカーの家をかなり見学されたようですが、どこも大壁の家で、柱の見える真壁の家はなかったとのこと。さらに施主さまがおっしゃるには「階段のところとかに隙間があってね、そういうキッチリしていないところが嫌だった。でも、雨楽な家にはいっさいそういうところがない。つくりが違う」とのこと。細部まで職人の手仕事で美しく仕上げることを「普通」と思っている私どもとしては、そこは当たり前のことのように思うのですが、ご夫妻は他のモデルルームなどをたくさん見て回られたからこそ、職人の仕事の違いがわかるということなのでしょう。

こんなふうに細部をきちんと見て評価してくださるお施主さまに出会えたことは、黙々と仕事をする職人にとっても職人冥利に尽きること。ご夫妻のお眼鏡にかない本当に幸せを感じます。

ところで今回の新築は、ご夫妻にとっては築40年のお宅の建替え。そのお家も旅館のように綺麗で手入れが行き届き、壊すのがもったいないほどでした。家の隅々まで気配りと目配りがあるのは、お家への愛着が深いお二人だからこそですね!

築年数を経過した家と新築、両方の雨楽な家を見ていただいたのも、国産材にこだわった木の家の良さ、漆喰壁の美しさなどを体感していただく良い機会になりました。

プランニングでは・・・。お施主さまは十分にプランを練り、間取りも書いてくださっていましたので、弊社はそれを図面に起こしたというわけですが、お施主さまの強いご要望としては、将来を見越して車椅子などが必要になった時のことも考えて設計してほしい、というものでした。玄関までのアプローチにはスロープを設置し、歩きやすいように手すりもつけました。

家の裏側にはサービスヤードといいますか、広いテラスをつくりました。ここには洗濯機を設置し、洗濯をしたり、ゴミを置いたり。家のなかに置けないものを置くスペースが欲しいという願いをカタチにしています。

 

このお宅は、全体として広くゆったりとした感じで、それがお施主さまの望まれることでした。階高も高く、建具も広くとってありますので、使い勝手が良いはずです。

当初は平屋で計画していたのですが、二階もつくりました。

この家で暮らすのは現在70代のご夫妻で、名古屋で一人住まいの娘さんが時折帰っていらっしゃるのでその居室(洋室)を二階に設けました。将来的にはご夫婦と娘さんの三人でお暮らしになることを想定したお住まいです。

さて、室内も施主さまのご要望がたっぷり詰まっています。収納は寸法を出してくださいましたので、それに応じてキチンとはまるようにしています。キッチンの食器棚は見学会の時にご覧になった造作家具と同じスタイル。カウンターも丁寧に作らせていただきました。引き戸を多用することもご希望の一つ。お持ちの家具にこげ茶が多いことから、ウッドワン建具はすべてディープブラウンで統一しています。

LDKのシーリングファンと丸いカタチの照明器具も素敵でしょう!この照明はお施主さまが見つけられたもので、結構高価なんですよ。思わず「本当にいいんですか?」とお尋ねしたくらい(笑)。でも、ショールームなどもよくご覧になってきたから、センスがいいですね!おしゃれなアクセントになっています。

床と階段は桧。キッチンとトイレ、洗面所の床はカバザクラ。天井は杉です。木の香りがなんとも清々しいんです。

そして、漆喰壁もとても気に入ってくださいました。次に建てるなら漆喰壁がいいなあと憧れていらっしゃったようです。漆喰壁はほこりが付着しないのもいいところ。調湿効果があって四季折々の快適性を支えてくれます。見た目の印象も穏やかで、さりげなく上品ですよね。もちろん、雨楽な家らしく土間収納もポイントです。

全体として和風を好まれるお施主さまですので大変喜んでいただいています。2月に工事が始まり、約4か月で完成しました。家のカタチが見えてくるたびに、お施主さまは「こういうところまで考えてくれて、うれしい!うれしい!」と何度も言ってくださり、私たちもうれしい日々でした。120%の満足と言っていただいています。

建替えたこのお宅での新しい暮らしが、ゆったりと心地よい毎日でありますようにこころから願っています!年月を経たお家の味わいも、今から楽しみですね。

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